『書評 すでに世界は恐慌に突入した 船井幸雄 朝倉慶』

すでに世界は恐慌に突入したーデリバティブとドルはあと数年で崩壊する!!ー

すでに世界は恐慌に突入したーデリバティブとドルはあと数年で崩壊する!!ー

経済については、経済学の素養がないし、学としての
経済学(マクロ、ミクロ、マル経)すべてに関心がない
のね。しかし栗先生の経済人類学は経済史の一種、歴史学
かな。おおざっぱにいうと。で経済の見方の相対化。
資本主義が経済の時間的、人類史的発展の最終段階では
ないと。相対幻論でも吉本さんのアフリカ的段階などの
概念は経済の史的な発展の理論であり、マルクスの残滓で
あるって感じで栗さんと吉本さんが激しく対立したのかな。
 で具体的にどう資本主義が崩壊するかの分析は副島隆彦
先生とかの独断場なのだけれども、それの補強的な資料と
して本書を読みました。

 基本的にいい加減にしか読んでないけど、自分が記憶した
ポイントは第4章 中見出し
「金融肥大の元凶! デリバティブはそれでも復活している」
「CTA(カタストロフィ)債という新しい騙しの手口」
「CTA債で復活する金融工学というインチキ学問」
「怪しげな高速取引「フラッシュオーダー」とは?」
「日本でも始まるコンピューター取引<アローヘッド>」
ですね。ここは朝倉慶さんの執筆部ね。船井さんは、距離
持ちつつ読む感じで、「仕事が天命」的な感覚の部分が、ついて
いけないとこがある。朝倉さんは金融マンね。

 中見出しで分かるとおり、デリバティブ爆弾、サブプライム
爆弾などは、収束どころか、加速されてるんだよね。反省0。
数学の天才たちが、今度は地震等のカタストロフで儲けようと
いうことらしい。直観であー壊れるね!思うよね。
直観ない人は、ご自由に。
金融工学は大復活、市場、賭場の爆発まで、ますます暴威を
ふるってるわけです。IMAGE DOWNですなw
 また高速取引フラッシュオーダーとは、一般投資家の
100分の3秒早く注文状況が把握でき、1000分の1秒
に何百の注文執行ができるそうな。これは先手必勝w
当たり前すぎるw。証券取引委員会の監視、無理。人間の
手を離れた。要するにロボットウォーズですよ。
「人間はもう市場で勝つことはできません。例え1ヶ月、1年
2年と儲かったとしても、いずれロボットの繰り出す考えも
つかないような相場展開にすべてを失いこととなるでしょう。
資本主義も機械化もついに我々を滅ぼすところまで来たのです。」
本書 p.178より。
 リアルターミネーターの世界はもう現実で作動している!
夢物語でなく。俺なんかは、直観で十分。証明は不要、と感じ
ますが、「んーそうかもしれないが、証明がないよね。」って
人はがんばってねって感じか。
 あとは時間だけの、いつなのかだけの問題でしょ。
「証明が、証明が・・・」っていう人、学校教育を卒業しましょう。