書評

「エントロピーをめぐる冒険」鈴木炎

エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学 (ブルーバックス)作者: 鈴木炎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/12/19メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るこの本は重要な本だ。咀嚼してないが、第一段階の書評として。炎がよい名だ。…

ちょっと不思議な「天霧」見聞録 御仲ヒコ

保江邦夫の合気道は透明な力の佐川幸義さん系統、つまり武田惣角の合気柔術の系統だったのだが、最近は植芝盛平系統の合気道にいつの間にか変わっており、っていうか、「神様につながった電話」風雲舎刊で明らかになったのだが、サムハラ神社への神旅から、…

「伝説の教授に学ベ!ー本当の経済学がわかる本」浜田宏一 若田部昌澄 勝間和代

伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本作者: 浜田宏一,若田部昌澄,勝間和代出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/06/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 98回この商品を含むブログ (42件) を見るまあ、嘘本なんだが、ちゅうか、ある時代を動…

小幡績「ハイブリッド・バブル」

ハイブリッド・バブルー日本経済を追い込む国債暴落シナリオー作者: 小幡績出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/05/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る旬な奴を。 国際暴落論は、狼少年とされて来た。で、それと…

宇沢弘文「経済学は人びとを幸福にできるか」

経済学は人びとを幸福にできるか作者: 宇沢弘文出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る幸福にできる訳ねーじゃん、アホか、だと終わる。 で。ま、宇沢さんはホントのエリートで、ケンブリッ…

日本銀行 翁邦雄

日本銀行 (ちくま新書)作者: 翁邦雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/07/10メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見るさて書評だ。まあ、準備不足でも、発酵してなくてもガシガシ書こうと。翁さんは今、京大で、昔、日銀にいて、旧執行部派の論…

書評『聖書を読む』中村うさぎ 佐藤優

まあ、ガチな対談。ウケ狙いでない、内角高め危険球。まさる、うさぎは同志社大。うさぎは英文、まさるは神学部。まさるはガチ球。神学部出身の、一部のマニア向けでない識者はいない。まさるはチェコのフロマートカいうガチ球投げられるから、カラヤンも一…

逆賊と元勲の明治

久しぶりの書評である。出来不出来考えず書き飛ばす。トバシである。さて。八重の桜のクライマックスをすかさず見たわけである。 ベタに八重の桜で、カンドーした!、と。 私は感動しちゃうタチなのだ。BーBOY系の日本的ラップにもベタに 感動するタチである…

「さっさと不況を終わらせろ」 ポール・クルーグマン

さっさと不況を終わらせろ作者: ポール・クルーグマン,山形浩生,Paul Krugman出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/07/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 404回この商品を含むブログ (54件) を見るこの本は、経済停滞についての本、…

中国崩壊か繁栄か!? 副島隆彦・石平

中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論作者: 副島隆彦,石平出版社/メーカー: ビジネス社発売日: 2012/06/29メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る以下に内容を纏める。超訳的まとめでもあるので、原典でお確かめを。1.弁証法の国 …

「ゆがめられた地球文明の歴史」栗本慎一郎

ゆがめられた地球文明の歴史 ?「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実? (tanQブックス)作者: 栗本慎一郎出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/04/14メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (9件) を見る隠…

クルーグマン教授の経済入門

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)作者: ポールクルーグマン,Paul Krugman,山形浩生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/04/08メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 177回この商品を含むブログ (62件) を見るクルーグマンの経済概説、1,997年第…

論文評『脊髄ミクログリアの ATP 受容体を介する 新しい神経因性疼痛メカニズム』津田 誠 著

http://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/5/349/_pdf/-char/ja<要約>・神経因性疼痛は、触覚刺激で激烈な痛みを誘発するアロディニア(異痛症とも呼ぶ)が特徴的 ・神経を損傷した神経因性疼痛モデルにおいて出現するアロディニアは、イオンチャネル…

論文評『グリア細胞によるシナプス伝達制御−細胞外ATPの役割−』小泉 修一 井上 和秀

http://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/123/6/389/_pdf/-char/ja<要約>・神経膠細胞(グリア細胞)は、ヒト脳ではニューロンの10倍 ・グリア細胞存在比はヒトが圧倒的に高い ・グリアとは、糊(glue)様細胞 ・グリア細胞がニューロンの活動をダイナ…

論文評『中枢ATPレセプタ ーに関 して』井上 和秀 著

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=fpj1944&cdvol=110&noissue=4&startpage=173&chr=ja<要約>・ATP分子が脳における情報伝達を担うことが認知された ・ATP受容体mRNAの発現 ・ATPによる神経伝達が証明された部位は、…

論文評『太陽フレアの機構をさぐる−磁気再結合とエネルギー遷移−』草野宗也 常田佐久 著

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=butsuri1946&cdvol=53&noissue=9&startpage=656&chr=ja <要約>・太陽フレアは、高温プラズマのエネルギー遷移過程 ・太陽フレアの原因は、磁気再結合といわれるエネルギー遷移過程 ・電磁流体力…

論文評『ラッ ト脳の神経終末膜電位に対するエタノー ルの効 果』栗尾和佐子 福永玲子 稲垣千代子 著

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=fpj1944&cdvol=94&noissue=2&startpage=119&chr=ja<要約>・エタノールはアルコールね。 ・神経終末膜電位は、0.8〜1.6%以上のエタノールにより脱分極した ・脱分極は細胞内外に電位差がない状態…

論文評『「イオン液体」という物質群−歴史と定義−』平山直紀著

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jaie/22/1/33/_pdf/-char/ja/<要約>・イオン液体に対する統一的な定義はない。非水溶媒と考える立場から概説。 ・有機溶媒の代替物、電解質溶液の代替物、反応や分離の場としての物質 ・溶融塩とは?「熔融塩(Molten…

論文評 『植物生体 情報システム』三輪敬之著

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jjspe1933&cdvol=50&noissue=11&startpage=1702&lang=ja&from=jnlabstract<要約>・植物における情報伝達経路はほとんど解明されていない。 ・システム工学的に、植物工場として、入力、出力のシ…

『太陽と地球のふしぎな関係』上出洋介

太陽と地球のふしぎな関係―絶対君主と無力なしもべ (ブルーバックス)作者: 上出洋介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/08/19メディア: 新書購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見る自分の関心である、地球上のロジックシステムの失調…

『シリウスの都 飛鳥』栗本慎一郎 書評part2

シリウスの都 飛鳥―日本古代王権の経済人類学的研究作者: 栗本慎一郎出版社/メーカー: たちばな出版発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る書評のpart2である。関裕二『消えた出雲と継体天皇の謎』を読んで、刺激…

『自民党の研究』栗本慎一郎

自民党の研究―あなたも、この「集団」から逃げられない (カッパ・ブックス)作者: 栗本慎一郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/09メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見るクリシン先生のカッパ本。 <今の関心> 法が重要だ。経済法やな。今だと…

『二十世紀数学思想』佐々木力

二十世紀数学思想作者: 佐々木力出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2001/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る20世紀の数学に、数学基礎論論争があった。底が抜けかけた。 無限の位置づけから開始された、数学上…

『貨幣理論と景気循環 価格と生産』F.A.ハイエク

貨幣理論と景気循環/価格と生産 ハイエク全集1-1 【新版】作者: ハイエク,古賀勝次郎,谷口洋志,佐野晋一,嶋中雄二,川俣雅弘出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2008/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見るやはりハ…

『量子の新時代』佐藤文隆 井元信之 尾関章

SF小説がリアルになる 量子の新時代 (朝日新書 187)作者: 佐藤文隆,井元信之,尾関章出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を見る佐藤さんのパースペクティブに沿ってなのだが…

『第三の脳』傳田光洋著

第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界作者: 傳田光洋出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2007/07/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 107回この商品を含むブログ (52件) を見る前、読んでマトメとらんかった。まず脳中心主義の転…

『不景気が終わらない本当の理由』リチャード・A・ヴェルナー

不景気が終わらない本当の理由作者: リチャード・ヴェルナー,吉田利子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2003/08/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (4件) を見る読んだから、メモを残しておこう。 ヴェルナーさんはドイツ生ま…

書評『量子力学は世界を記述できるか』佐藤文隆著

量子力学は世界を記述できるか作者: 佐藤文隆出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/06/25メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る評というより、思考の種子、としてのオレ風マトメ。 アインシュタインをテコとして、近代主義者の…

書評パンフレット『白頭山の謎』

阿蘇の火山博物館にて、200円で買ったパンフ。白頭山は中国、北朝鮮国境にある。朝鮮名、白頭山、中国名、長白山。白頭山はキムイルソンの伝説があることで、記憶していた。中身を立ち読みすると、10世紀に白頭山の大爆発があり、インドネシア・タンボ…

『先人の暮らしと世界観 古代(下)』熊本歴史叢書

熊本歴史叢書(2) 古代下 先人の暮らしと世界観 (熊本歴史叢書 2 古代 下)作者: 大田幸博出版社/メーカー: 熊本日日新聞情報文化センター発売日: 2003/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る阿蘇で遊んだので、書評をば。幾人もの論考が入って…