論文評 『植物生体 情報システム』三輪敬之著

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jjspe1933&cdvol=50&noissue=11&startpage=1702&lang=ja&from=jnlabstract

<要約>

・植物における情報伝達経路はほとんど解明されていない。
・システム工学的に、植物工場として、入力、出力のシステムとして理解する手法がある
・植物生体電気の計測による、情報伝達の現象の観察
・熱刺激には、葉の活動電位が発生し、植物全体に波及
・磁気刺激にも反応、しかも微弱な磁場変化も、活動電位に示される
・音刺激にも、活動電位が発生、特に50HZ前後の低周波
・人と同じく体内における、自発的な生体電位の発生が見られる


<評>

熱・磁気・音にも、活動電位の変化という形で、植物のカラダ全体に情報伝達がなされていることが示される。微弱な磁場をキャッチ(活動電位の変化が観察)が面白い。

音に反応していることも、わかる。生体磁場の発生も。八卦掌における走圏の意味も、なんらかの植物の実体的なモノが背後にあるらしいことがわかる。