ちょっと不思議な「天霧」見聞録 御仲ヒコ


保江邦夫の合気道は透明な力の佐川幸義さん系統、つまり武田惣角合気柔術の系統だったのだが、最近は植芝盛平系統の合気道にいつの間にか変わっており、っていうか、「神様につながった電話」風雲舎刊で明らかになったのだが、サムハラ神社への神旅から、そっちの霊統へ繋がったというトンデモない展開のお約束があったばかり。


で、盛平系が降りてると、ちゅうことは大本系も降りておると。そういうことだろうと。


で、本著は、外交官で、自称変人系の人が挫折しつつ、カメルーンで、合気道道場を開く物語。


で、言霊、コトダマ、古事記の世界の。要は盛平先生は、コトダマ、宗教的世界観と一体だったのだが、まあ大先生の言う訳のわからないことといって敬して遠ざけるのが、現代合気道の常識だろう。著者が師匠と仰ぐのは外国での普及にも熱心だった引土道男さんで、引土さんの合気道は大先生の言う合気道に似てコトダマを重んじるようだ。引土師は合気道十段位であり、もう一人だけいた十段位藤平光一さんだった。大先生から別れた二つの幹であり、藤平さんが合理主義派と言える。普及の面からということと、藤平さんが中村天風の弟子でもあってヨガの世界も知っており、古事記の、コトダマという観点の普及はしなかった。要はリラックスと、合理主義に徹した。


で、保江さんは、バリバリのコトダマ派として大先生の霊統に、繋いできた。


古事記はコジツケという著者のフックは、口からデマカセ、つまり神がかりの口伝えという、保江さんとフィーリングが近い。まあ、古事記はフルゴトのDVDみたいなもので、意味というより音読である情報が出てくるという感じの理解。


アオウエイ、コトダマ、古事記の世界。夜郎自大との区分が難しいが。

この本の着眼点で、仙骨、胸骨、蝶形骨というホネを意識するという、ここも、あるの普遍に繋がるだろう。


コトダマと仙骨、胸骨、これは来るはずだ。どう来るかは、今後の研究で。

ちょっと不思議な天霧見聞録

ちょっと不思議な天霧見聞録