論文評『「イオン液体」という物質群−歴史と定義−』平山直紀著

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jaie/22/1/33/_pdf/-char/ja/

<要約>

・イオン液体に対する統一的な定義はない。非水溶媒と考える立場から概説。
有機溶媒の代替物、電解質溶液の代替物、反応や分離の場としての物質
・溶融塩とは?

「熔融塩(Molten Salt)」とは「塩が高温で融解してできた液体」のことです。また、「塩」とは一般に酸とアルカリとが化学的に中和しあって生ずる化合物で、最も身近な塩に食塩(NaCl)があります。食塩を高温で溶融させれば溶融塩の1種になります。
※(このサイトでは、塩が水に溶けるのを「溶解」とサンズイの漢字で書くのに対し、高温で融解した塩なので、「熔融塩」と火偏で書いています。)
http://msr21.fc2web.com/MoltenSalt.htmより引用


・溶融塩とは伝導性の高い液体、電気化学の分野でニーズの高い溶媒
・常温イオン液体、高温ではなく常温で扱える、塩「酸とアルカリが化学的に中和」
・塩の固体はイオン結晶、結晶化しにくいのがイオン液体、結晶化は対称性が重要、イオン液体は陽イオンか陰イオンの少なくとも一方が対称性の低い化学構造


<評>

最初考えてた、イオンとは違ったみたい。しかし、塩というのが「酸とアルカリとが化学的に中和しあって生ずる化合物」はしらなんだ。
何かと、生物と塩、中和、バランシング、示唆的である。